歯槽膿漏の薬による重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)治療

歯槽膿漏の薬による重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)治療について

重度歯周病,歯槽膿漏の薬

市販の歯槽膿漏の薬は、数多くありますが、実はそのほとんどは、単に歯茎の炎症を抑える効果しかなく、根本的に歯周病、歯槽膿漏を治す薬ではありません。

そして、歯科医院でも、歯周病、歯槽膿漏治療は、主に時間を掛けて歯の汚れや歯石の除去を行う治療を行い、あとは患者さんの歯磨きの頑張りにゆだねるような治療が主体になっています。

つまり、つい最近までは、あまり歯槽膿漏の薬で、歯周病、歯槽膿漏を根本的に治す治療は行われていませんでした。

重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)治療で使用する薬の種類

ところが、歯科治療と歯周病、歯槽膿漏に関する研究が進み、最近では、いくつかの歯槽膿漏に効果的な薬が出てきました。

歯槽膿漏の薬による治療前

例えば、写真の症例の方は、一時は、仕事場の近くの歯科医院で歯槽膿漏の治療を受けていました。

そこの歯科医院での歯槽膿漏の治療は、定期的に歯の歯石や汚れを除去し、歯磨き指導を受けるというものでした。

また、最初のうちは、頑張って歯槽膿漏を治そうと自分でも思っていたため、家でも毎日指導された通りに、念入りに歯磨きを行っていました。

ところが、しばらくすると、最初のやる気が落ちてきて、歯磨きをしないで寝てしまう日も出てきてしまいました。

すると、しばらく状態が良かった歯茎が腫れ始めてしまい、あわてて歯科医院へ行ったところ、中等度程度だった歯槽膿漏が重度になってしまっていると言われたのです。

でも、今度はクリーニングをしても、歯磨きをしても、前のようには良くなりません。

それに、実は上の前歯は差し歯にするつもりで、歯槽膿漏がある程度良くなった段階で、仮歯まで作っていたのですが、その治療も忙しくて途中で放置してしまっていたので、だんだんその歯科医院へ行きづらくなってしまいました。

そのため、受診されたときには、歯槽膿漏がかなり進んでしまって、口中の歯茎が腫れて出血もあり、仮歯も半分取れかけている状態でした。

歯槽膿漏の薬,次亜塩素酸電解除菌水
次亜塩素酸電解除菌水

そこで、次亜塩素酸電解除菌水とプラズマレーザーでの歯周病(歯槽膿漏)治療を行う事にしましたが、治療の一環として、歯槽膿漏の薬のジスロマックとファンギゾンシロップを併用してみる事にしました。

歯槽膿漏の薬,ジスロマック
ジスロマック

ジスロマックは、アジスロマイシンと呼ばれる抗生物質ですが、1日1回2錠、3日間の服用で、歯周病菌に対して、強い抗菌力を発揮する薬です。

歯槽膿漏の薬,ファンギソンシロップ
ファンギソンシロップ

また、ファンギゾンシロップは、歯槽膿漏の原因の一つがカビのカンジダ菌の場合があり、そのカンジダ菌の胞子が、歯や歯茎の表面に付着している可能性がある時に使用する、歯槽膿漏の薬です。

歯槽膿漏の薬,アルベックス
アルベックス

さらに、全身状態もかなり悪く、全身の免疫力が落ちていることによって、歯槽膿漏が悪化している可能性が考えられたため、アルベックスという乳酸菌エキスを摂っていただく事にしました。

乳酸菌エキスアルベックスは、他の乳酸菌のサプリと比較して、患者さん自身の腸内にすんでいる自分自身の乳酸菌を増やす効果があります。

また、アルベックスは、いくつかの学会発表で、数か月継続して摂った方の歯周病が改善されたとの報告もあります。

歯槽膿漏の薬による重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)治療の実際

歯槽膿漏の薬による治療後

写真は、歯周病(歯槽膿漏)治療後の状態です。

お口全体の次亜塩素酸電解除菌水とプラズマレーザーを使用した歯槽膿漏治療を行い、歯周病菌と虫歯菌の完全殺菌治療を行いました。

また、歯の揺れが顕著だったため、すべての歯を差し歯で繋いで、揺れを抑え、歯槽膿漏の進行を抑えています。

また、歯槽膿漏の薬、ジスロマックとファンギゾンシロップも併用し、歯茎の腫れも根本的に解消されました。

さらに、乳酸菌エキスのアルベックスを継続的に摂っていただいたため、身体全身の免疫力も上がり、歯槽膿漏の改善の一助になっています。

治療後は、ご自宅で次亜塩素酸電解除菌水のうがいと、アルベックスの摂取を続けていただくことで、良い状態を保っています。

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