重度歯周病(ひどい歯槽膿漏) 治療例7

重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)の治療例(62歳女性)

治療前

40代頃から、歯茎の腫れや出血など歯槽膿漏の症状が出てきたため、家の近所の歯科医院で、歯槽膿漏の治療を受けていました。

 

治療と言っても、先生からは、歯周病は歯と歯茎を清潔に保つ事が治療になると言われていたので、毎月1回、歯科医院へ通い、クリーニングと歯磨き指導を受ける程度でした。

 

それでも50代まではそれでなんとかなっていたので、安心していたのですが、60歳を過ぎる頃から歯槽膿漏が急激に悪くなってきてしまったのです。

 

歯茎の出血や腫れが出ても、いままでは、クリーニングと歯磨きでなんとかなっていた物が、それではまったく良くならず、歯も揺れてきてしまいました。

 

そして、差し歯にしていた前歯が取れたのをきっかけに、通院している先生から、前歯を抜歯した方がよいと言われたのです。

 

でも今まで先生の言われるとおりに、お任せしていたのですが、奥歯も言われるままに抜歯してブリッジにした結果、結局その後にブリッジがだめになり、また抜歯になってしまうような事を繰り返していたのです。

 

そこで、根本的な歯槽膿漏の治療ができないものかと、来院されました。

 

お口の中とレントゲンを拝見してみると、前歯の差し歯が取れているだけではなく、奥歯も被せ物が取れたり、歯が欠けたりしていて、歯槽膿漏も認められました。

 

ただ、前歯も奥歯も、まだ抜歯するまでには、歯槽膿漏が悪くはなっていませんでしたので、お口全体の総合的な歯槽膿漏治療を行うことにしました。


治療後

治療後の写真です。 

まずお口全体の歯周病菌と虫歯菌をなくすため、次亜塩素酸電解除菌水とプラズマレーザー治療を併用して、お口の完全殺菌治療を行いました。 

また今まで行った前歯や奥歯の治療で、お口全体の噛み合わせのバランスが崩れてしまっていたため、個々の歯に過度の噛み合わせの力が集中する咬合性外傷が起こり、それが歯槽膿漏の根本原因にようでした。

そこで、弱っている歯を助ける意味もあって、お口全体をジルコニアオールセラミッククラウンで繋いで被せ、噛み合わせのバランスを最適な物に作り直しました。

治療後には、ご自宅で次亜塩素酸電解除菌水のうがいや、歯槽膿漏に効果があるマグネシウム歯磨きペースト、歯茎を健康に保つオーラループなどを使っていただくことで、歯槽膿漏の再発もなく、とても良い状態を保っています。

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