重度歯周病(ひどい歯槽膿漏) 治療例4

重度歯周病(ひどい歯槽膿漏)の治療例(67歳女性)

治療前

60代を超えた頃から、歯茎が腫れるようになってきて、家の近所の歯科医院で歯槽膿漏と診断されました。

その時には、すでに奥歯がだいぶ悪くなっていたため、右下の奥歯は抜歯になってしまいましたが、他の歯は全体的に、フラップ手術と呼ばれる歯茎を切って歯茎の内部の汚れを掻き出す治療を半年かけて行い、右下は入れ歯にし、前歯は差し歯にする治療を行いました。

ところが、入れ歯は何度調整しても痛くて噛めないし、しばらくすると、また歯茎が腫れるようになったので、先生にその事を伝えると、再度フラップ手術が必要と言われてしまったのです。

でも痛い思いをして、半年も通院しながら手術をしたのに、また同じ事を繰り返す必要があると言われたのがショックで、先生に不信感も出てきてしまいました。

そこで、別の歯科医院へも受診してみたのですが、そこでもフラップ手術の話をされてしまい、どうしてよいかわからず、結局そのまま放置する事になってしまいました。

しかし、最近になって、前歯の差し歯が外れてしまったのをきっかけに、歯茎を切らないで歯槽膿漏の治療ができないものかと、来院されました。

レントゲン等での診査では、長年放置してきたため、歯槽膿漏がだいぶ重度になっていたのですが、歯槽膿漏の根本的な治療をすれば、歯はほとんど抜かなくて済みそうでした。

また歯槽膿漏が急激に悪くなった理由が、奥歯の被せ物の影響で、お口全体の噛み合わせが低くなってしまい、咬合性外傷という状態になっている事のようでした。


治療後

そこで、まずは歯茎を切らないで行う次亜塩素酸電解除菌水とプラズマレーザー治療を併用した、歯周病菌と虫歯菌の完全殺菌治療を行い、お口全体を無菌状態にしました。

また、低い噛み合わせの状態を正常な状態に戻すために、お口全体の噛み合わせ治療を行い、すべての歯を差し歯で繋いだブリッジにしました。

その結果、お口全体の噛み合わせの高さが正常に戻ったので、個々の歯への咬合性外傷も解消され、歯槽膿漏も根本的に治す事ができました。

入れ歯についても、噛み合わせのバランスが整ったので、痛くなく良く噛める入れ歯ができました。

治療後には、ご自宅で次亜塩素酸電解除菌水のうがいを続けていただき、加えて、歯槽膿漏に効果的なマグネシウム歯磨きペーストと、歯茎を健康に保つオーラループを毎日続けていただくことで、ずっと良い状態を保っています。

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